エコキュートの取替工事にまいりました。

ご依頼の給湯器は、11年ご使用になってきたエコキュートでした。

不具合が出始めたのは半年ほど前から。

お湯が出にくくなってきたとのことです。

エコキュートの不具合が出始めるのは10年が目安と言われます。

とはいえ、しっかり10年で不具合・故障が出るという事が多いわけではなく、

これまでのご依頼をいただてきたお客様方の給湯器は、

平均して14～15年の間稼働してきました。

しかし、この年数はご使用の環境や使用頻度で増減するものです。

今回のお客様宅は、山間部という立地でもあり、

日が差す時間帯が少し短い環境でした。

昨年度の冬は大きな問題もなく乗り越えられましたが、

今年度の冬を迎えるにあたって急な故障とならないよう、

お取替えのご依頼をいただきました。

「ここは山間部で日当たりもそんなに良いところではないけども

そういった天候条件で 、エコキュートの寿命は 短くなったりするんですか？」

答えは、

左右されます。

エコキュートの寿命は

天候条件や地域の環境によって左右されるのです。

エコキュートに限らず 機械類は概ね同様ですが、

紫外線に当たり続ければ 配管などは劣化していきますし 、

逆に日陰に置き続ければ、

カビや錆などが発生し動作やシステムに影響を与える 恐れがあります。

降水量や降雪量が多ければ、

気温の温度差によって機械は振り回されますし、凍結などの恐れもあります。

風の強い土地、または砂埃が頻繁に起こる土地であれば、

配管などの摩耗にも繋がるでしょう。

とはいえ、

何の影響も受けない土地というのは存在しません。

土地毎に特有の風土があり環境がありますので、

屋外に機械を設置すれば必ず何かしらの影響はあるでしょう。

ただ、

こうした天候による影響は、

そこまで大きくエコキュートの寿命を減らすものでもありません。

そうした環境に対する対策は各メーカ考えていますし、

年々その性能もあがってきております。

むしろ給湯器を使う頻度や、

”何人もの方が同時に使うことが多い”というような使用頻度が激しいといった

給湯器の”使い方”の方が、

機械の寿命に大きく関わっているといえるでしょう。

はじめに、 ブレーカーと落とし、

不凍栓を閉めて給水を止めます。

さらに浴槽内に水が貯まっていないかの確認を行ったら施工開始です。

まずは給湯器内に貯蔵されている水を全て抜くとから始めます。

この水が全て抜け切るのに40分ほどかかりますので、

その間に配管や配線を全て外します。

この時、配線や凍結を防ぐための電熱線は再利用をいたしますので、

傷つけないように注意して外します。

もし仮にそれらの配線を守るための被覆を傷つけてしまうと、

長い年月と共に大きな亀裂となり、

さらには断線の原因となり得るものだからです。

少しでも傷つけてしまった場合は、新しいものをご用意いたします。

配線配管の取り外しが終わり、水も全て抜けたら給湯器を撤去します。

大人3人がかりで持ち上げ、家屋にぶつからないように細心の注意を払います。

古い給湯器を撤去したら、

同じ土間に新しい給湯器を設置する準備を行います。

土間の上に　”取り付けガイド”　を設置して、

既存の配管の位置と新規給湯器の配管取付位置との関係性を鑑み、

給湯器を設置する方向や微細な配置場所を決めたら、

取り付けガイドに従ってエコキュートを固定するためのアンカーボルトを打ち込みます。

アンカーの打ち込みが出来たら、早速新しい給湯器の移動開始です。

土間の上に丁寧に給湯器を置いたら 、

水平器を使用して地面から直立するように据え付け、

改めて配管配線を設置して行きます。

全ての配管配線を設置が終わったら、リモコンの取り付けです。

お台所とお風呂場のリモコンを新しい給湯器対応のものに取り替えます。

リモコンの取替の際に注意する点は2点。

1．リモコン線をなくさないこと

2．お風呂のリモコンにしっかりとシーリングを行うこと

上記の2つです。

1．は、壁から出ているリモコン線が、

その自重で壁の中に落ちて行ってしまう事があるため気を付けなければなりません。

もし、壁の中に落ちてしまったら、その壁を壊さなければ取り出せないので、

非常に大変な状態と言えます。

２．は、リモコンの内部に水分が入らない様にする必要があります。

シーリングを行わなくても、リモコン自体に水が入りにくい設計がされていますが、

念には念を入れ、壁とリモコンの隙間にシーリング処理を行い、

更に水分が入らないようにいたします。

リモコンの設置までできたら、あとは水漏れのチェックと試運転です。

給湯器に注水し、各配管に水を巡らせ、

この各配管の接続部から水漏れ起こっていないかを注意深く確認します。

次に、

露出した配管に断熱材を巻くことで凍結防止を行い、

またその上から紫外線防止のビニールテープを巻き付けることで、

天候や環境の変化から機械を守ります。

配管の保護と試運転も終了したら、

エコキュートがシステム通り動作したのかの確認を行います。

エラーもなく、動作に異常もなければ、最後にお引渡しのご説明です。

この際に、湯量や湯温をお客様が普段お使いになっている設定に調整いたしますので、

お気軽に お伝えくださいませ。

基本的には屋外に設置される機械です。

そして、エコキュートを含めた機械類は、

天候や環境、設置されている状況に影響を受けることも事実です。

しかし、各メーカーの環境対策は年々上昇しているものですし、

過度な天候や環境出ない限り

それらによって寿命が大きく左右されることは、そこまでありません。

エコキュートの設置状況に気を配らなくてよい分けではありませんが、

大きな心配をなさらなくても大丈夫ですので、ご安心ください。

もし、それでもご不安が強く残られる場合は、

お気軽にご相談くださいませ。