イトウ住建の内装・大工工事施工実績

岡谷市|和室とDKをつなぐ改修工事で行った柱撤去と梁補強の構造対応事例

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岡谷市室内改修工事

after

岡谷市室内改修工事1
工事のきっかけ
8畳和室と隣接のダイニングキッチンを一部屋にして広いリビングダイニングにしたい
施工内容
間取り変更改修工事
施工期間
3週間
工事費用
3,280,000円

 

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柱を抜く前に考えること

岡谷市で進めている1階全面改装工事の一部として、今回は、8畳和室とダイニングキッチンをつなげて、ひとつのLDK空間にするために行った「柱撤去と梁補強工事」についてご紹介します。
間取りを広くするために柱を抜く工事は、見た目以上に慎重な判断と段取りが必要になります。
特に今回のお住まいは瓦屋根が載っている木造住宅です。
上からの荷重が大きいため、柱を抜く=すぐ広くできる、という単純な話ではありません。
どの柱を抜き、どの柱を残し、どうやって建物を支え直すのか。
その一つひとつを現地調査と構造確認を行った上で計画し、安全を最優先に工事を進めています。

工事のきっかけ広いLDKへのご要望

お施主様からのご相談は、「和室8畳と台所をひとつの部屋にして、広いLDKにしたい」というものでした。
当初のご要望では、間仕切りに関わる柱を合計5本抜きたいというご希望でした。
ただし、現地で建物全体の構造を確認すると、すべての柱を抜いてしまうと、耐震面で不安が残る状況でした。
そこで弊社で調査と検討を行い、5本のうち1本は構造上重要な役割を持つ柱として残す判断をしています。
耐震性を確保しながら、できる限りご要望に近づける、そのために
・柱を抜く部分については、梁補強。
・仮支え。
・金物補強。
・面で支える補強。
これらを組み合わせて、安心して暮らせる構造になるよう計画しました。
結果として、12尺(約3600ミリ)の間口を2か所で確保することができ、開放感のあるLDKへとつながる改修工事がスタートしました。

和室の施工前

こちらが改修前の8畳和室の様子です。
床の間や押入れがあり、昔ながらの和室として使われていました。
今回の工事では、この和室と隣接するダイニングキッチンをつなげて、ひとつのLDK空間にする計画です。
見た目には壁だけを取れば広くなりそうに見えますが、実際には、壁の中に柱や梁といった構造体があり、建物を支える重要な役割を担っています。
この段階では、どの柱が荷重を受けているのか、抜いてよい柱か、残すべき柱か。
そうした判断を図面と現場の両方で慎重に確認しながら工事を進めていきます。

和室①の壁を解体し構造体を確認

和室側の壁を解体し、柱や梁などの構造体が見える状態にしました。
解体後は、建物の骨組みがはっきりと分かるため、構造の状態を改めて確認する重要な工程になります。
瓦屋根が載っている住宅では、上からの荷重が柱を通して床や基礎に伝わっています。
そのため、柱を抜く前に、梁のサイズ、柱の位置、荷重の流れ、これらを再確認し、計画どおり補強が可能かをチェックします。
この確認を怠ると、後から補強ができない、想定外の歪みが出る、といったリスクにつながるため、とても大切な工程です。

和室①の柱撤去と梁補強

和室側で計画していた柱を撤去し、その分の荷重を受けるための梁補強を行っている様子です。
柱を抜くということは、それまで柱が受けていた重さを、別の部材で受け直す必要があります。
今回は、既存の梁の下に補強梁を入れ、荷重を分散させる構造としました。
補強梁は事前に寸法を確認し、現場で微調整を行いながら設置しています。
少しのズレでも、建物全体のバランスに影響するため、職人同士で声を掛け合いながら、慎重に作業を進めました。

DK②の施工前(和室側)

こちらはダイニングキッチン側から見た施工前の様子です。
和室との間に壁があり、空間が分断されていました。
この壁の中にも柱が入っており、今回の改修では、この部分でも柱を撤去する計画です。
DKは生活の中心になる場所ですので、広さだけでなく、動線の良さ、明るさ、使い勝手、これらを意識した改修が求められます。
そのため、単に柱を抜くだけでなく、構造と暮らしやすさの両立を意識して工事を進めていきます。

DK②の壁を解体し構造体だけに

DK側の壁を解体し、柱や梁だけが見える状態になりました。
この段階で、抜く予定の柱、残す柱、補強が必要な箇所、それぞれを現場で再確認します。
木造住宅の改修工事では、図面どおりに進めることも大切ですが、実際の納まりや劣化状況を見ながら判断する柔軟さも必要です。
今回も、解体後の状態を見て、補強方法や施工手順を細かく調整しながら進めています。

DK②で撤去する柱

こちらが、DK側で撤去する柱です。
お施主様のご要望では、できるだけ多くの柱を抜いて広くしたいという思いがありました。
ただし、すべての柱を抜くことは、耐震面で大きなリスクになります。
今回の工事では、必要な柱は残し、抜いても構造的に成立する柱のみを選定しました。
この「抜かない判断」も、安全な改修工事には欠かせないポイントです。

柱撤去前の仮支えとジャッキアップ

柱を抜く前に、梁の下に角材で仮の支えを設置し、ジャッキを使って荷重を受け替えています。
この工程を行わずに柱を抜いてしまうと、一気に荷重がかかり、梁がたわむ、建物が歪む、といった危険があります。
ジャッキで少しずつ高さを調整し、水平のレベルを確認しながら慎重に作業を進めました。
柱を抜く工事では、この仮支えの精度が、仕上がりと安全性を大きく左右します。

DK②の長押(なげし)補強

こちらはDK側で行った⾧押(なげし)補強の様子です。
⾧押とは、柱と柱を横方向につなぐ部材で、地震などで建物が横から揺れた際に、変形を抑える役割があります。
柱を撤去した場合、縦方向の支えだけでなく、横方向の強さも意識する必要があります。
今回の改修では、梁補強に加えて、この⾧押補強を入れることで、空間を広くしながらも、建物全体の安定性を高めています。

金物補強の施工

こちらは金物補強を行っている様子です。
火打(ひうち)といった金物を使用し、構造体同士の接合部を強化しています。
木造住宅では、木と木の接合部が弱点になりやすいため、金物補強はとても重要です。
見えなくなる部分ですが、こうした補強を確実に行うことで、長く安心して住める住まいにつながります。

火打ちとは、柱と梁を斜めにつなぐ部材で、建物のねじれを抑える役割があります。
今回の工事でも、必要な箇所に火打ちを入れ、耐震性を高めています。
空間を広げる改修工事では、このような斜め材の役割が、より重要になります。

DK②の梁補強施工中

DK側で行っている梁補強の施工中の様子です。
柱を抜くことで生まれる広い間口を、しっかりと受け止めるための重要な工程です。
今回は、梁の下に補強梁を入れ、荷重を分散させる構造としています。
補強梁は、H400×W4000のサイズで加工し、現場で設置位置を微調整しながら取り付けました。
梁の取り付け作業は、両端と中央を3人で確認し、ミリ単位で位置を合わせながら進めています。

筋交いをダブルに補強

他の壁では、既存の片筋交いを筋交いダブルに変更しています。
筋交いを増やすことで、平屋全体の耐震性能が向上します。
部分的な改修であっても建物全体のバランスを見ながら補強することが、安全な改修工事には欠かせません。

最後に、筋交い金物を取り付けていきます。
筋交いは、金物を入れてはじめて、十分な耐震効果を発揮します。
金物を入れずに筋交いだけを入れても、本来の強さは得られません。
見えない部分まで確実に施工すること、それが、イトウ住建が大切にしている改修工事の考え方です。

まとめ:広さと安心の両立

今回の岡谷市での改修工事は、和室8畳とダイニングキッチンをひとつのLDKにするために、柱を撤去し、その分を梁補強や各種耐震補強で補う工事でした。
間取りを広くする工事は、うしても「見た目の変化」に目が行きがちですが、本当に大切なのは、その空間を、これから何十年も安心して使えるかどうかです。
柱を抜く判断、残す判断、補強方法の選定、これらを現場ごとに丁寧に考えることで、開放感と耐震性の両立が可能になります。
イトウ住建では、見えなくなる構造部分こそ手を抜かず、将来の安心につながる改修工事を心がけています。

お客様の声安心して任せられました

「最初は、柱を抜くと聞いて少し不安がありました。
でも、なぜ抜ける柱と残す柱があるのか、梁補強や仮支えをどうするのか、工事前にとても丁寧に説明してもらえたので、安心してお任せすることができました。
工事中も、現場で進み具合を教えてもらえて、完成後のイメージがしやすかったです。
広くなったLDKで過ごす時間が、今からとても楽しみです。」

担当者コメント:構造を第一に考えて

今回の工事では、お施主様の「できるだけ広くしたい」というお気持ちと、建物の安全性をどう両立させるかがポイントでした。
柱を5本すべて抜くのではなく、1本を残す判断をしたのも、長く安心して住んでいただくためです。
梁補強、⾧押(なげし)補強、火打ち、筋交いダブル、金物補強、これらを組み合わせることで、見えない部分から住まいを強くしています。
改修工事は、新築以上に判断が難しい場面も多いですが、だからこそ、一棟一棟、現場に合わせたご提案を大切にしています。

地域コラム:岡谷市の住まい事情

岡谷市は、寒暖差があり、冬は冷え込みが厳しい地域です。
また、築年数が経過した木造住宅も多く、間取りの使いにくさや、耐震性への不安から、改修工事のご相談をいただくことが増えています。
特に、和室と台所をつなげてLDKにしたいというご要望は、生活スタイルの変化に合わせた、代表的な改修工事のひとつです。
岡谷市での住まいの改修は、地域の住宅事情を理解した上で、構造まで考えた計画がとても重要になります。

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