諏訪市市で入口に高さが７cmもある敷居のあるトイレを、段差を解消して新しいトイレに入れ替える工事を行いました。床をいじるので併せてクッションフロアの貼り替え、クロスの貼り替えの内装工事も行いました。

下見に伺った際段差があるとは聞いていましたが、７cmの高さはかなり高いです。高齢のお母さまが同居されてるとの事、この段差はかなりの負荷だと思います。私でも寝ぼけてトイレに行ったら躓く自信があります！

トイレをバリアフリーにして、自動開閉の便器に交換、ケアマネージャーさんに間に入ってもらい、介護保険を使って工事を行いました。

なぜこんな段差を作ったかはわかりません。昔の住宅ならトイレに限らずお風呂や台所には水が入ってこないあるいは出て行かないように段差があることもありました。でもそんなに古いお家ではありません。理由はわからないのですがとにかく７cmもある敷居の高さがご家族のお悩みでした。

この敷居を撤去してバリアフリー化しましょう。床とドアの間に今度は７cmの隙間ができてしまいますが、段差に苦労するよりはいいかと思います。

合わせて自動開閉機能付きのトイレに交換、床のクッションフロア、壁のクロスの貼り替えも行いました。まる１日かかる工事ですがお付き合いください。

まずは問題の敷居の撤去です。この敷居はトイレのドアとセットになっているドア枠の一部です。こういったドア枠は一度取り付けると簡単には外せないものです。無理やり外そうとして壊したり傷つけたくないところを壊してしまっても跡が厄介なので、慎重かつ大胆に丸ノコ、バール、手ノコ、などいろいろな道具を使って外しました。

よけいなところを壊すことなく何とか敷居を外すことができました。

敷居を外すとほぼフラットな床になりました。廊下とトイレの床は同じ高さだったので、敷居を外すとバリアフリー化に成功です。

バリアフリー工事は一旦これで終わりです。細かいところはこの後行っていきます。

ここからはいつものトイレ交換工事です。古いトイレを撤去していきます。手順は

①水抜き：タンク内の水と便器内の水を排出します

②便座の撤去：古いトイレは便座、便器、タンクに分かれています

③タンクの撤去：貯水タンクを撤去します

④便器の撤去：便器、タンクは陶器性なので重いです

今回は内装工事が入ります。

床はクッションフロア、一般的にトイレの床に使われる建材です。

色柄は豊富にあるのでサンプルからお好みのものをお選びください。

古いクッションフロアを剥がし、床材専用の接着剤をまんべんなく塗布します。

壁のビニールクロスも張り替えます。こちらも色柄は豊富にあるので、お好みのものをお選びください。今回は抗菌仕様のクロスを選んでいただきました。トイレ交換工事には内装パックをご用意しています。床壁張替えで５５,０００円とリーズナブルなパックとなっております。

壁は石膏ボードでっできていることがほとんどです。そこから古いクロスを剥がすとどうしてもキズが付いたり、剥がしきれないクロスの欠片が残っていたり、ボードの接続部分に隙間があったりするので、その段差を消すためにパテ処理をします。ちょっとの段差もクロスを貼ると見えてし合うのでしっかり消します。

選んでいただいたクッションフロア、クロスをそれぞれ張ります。白を基調とした内装になり今までよりも明るくなりました。昨年私も自分の部屋のクロスを張り替えましたが、クロスが変わるだけで違う部屋になったようで気持ちのいいものです。

今までは敷居があったので見えなかった入り口部分のクッションフロアの小口（こぐち　断面）ですが、バリアフリーになったおかげで小口が見えるようになってしまいました。このままにしておくと小口からクッションフロアが剥がれてきてしまいます。ここはアルミの見切り材を入れて、なだらかな丘にはなってしまいますが、小口を抑えます。高さはそんなにありませんし、台形の丘になっているので車いすの支障にもなりません。

またいつものトイレ取付作業に戻ります。

フランジ（排水管）を取り付けて、付属の型紙で固定金具の位置を決めて取り付けます。

フランジと固定金具に合わせて本体を取り付けました。

給水の接続、紙巻き器、リモコン、もともとあった手すりなど付属の作業をして工事終了です。

長い間悩んでいた敷居の段差解消、高齢のお母さまにも快適に使っていただける便蓋自動開閉機能付きのトイレ、明るくなった内装、どれもとても喜んでいただけました。

今回の工事には介護保険を利用しています。ケアマネージャーさんにしかできない申請などもありますが、できる範囲でご協力できますので、介護リフォームもお問い合わせください。